【AWS Summit 2019】ミニセッション「AWSエンジニアのための学習方法」まとめ

June 14, 2019

AWS Summit 2019内、AWS Expoミニステージで行われたミニセッション「AWSエンジニアのための学習方法」のまとめ記事。

TL;DR

  • アウトプット -> フィードバック -> インプット -> アウトプット -> ... のサイクルを回す。何をアウトプットするのか決めてからインプットするのが原則。
  • AWSは学習リソースをWeb上に全て公開しており、アップデートが激しいため、自学自習が望ましい。
  • AWSが公開している無償の学習リソースの紹介

AWS トレーニングの案内

AWSのサービス・機能は日々新しくなっており、キャッチアップをするにあたって、書籍では古い情報に当たってしまいやすい。そのため、学習リソースはデジタルにしていく方向にシフトしており、しかも現在は無料のものしかない。

https://www.aws.training/ (無料!)

また、変化が激しい性質上、都度の有償トレーニング受講も現実的ではない。

以上の理由から、エンジニアがAWSを学習していく際、Self Learning(自学自習)が特に重要となる。トレーニングサービス本部のAWS Summit 2019の目的としても、Self Learningを啓蒙することにあったとのこと.

学習サイクル

(ここからスピーカーがAWSトレーニングサービス本部の冨田さんに交代)
インプット -> アウトプット -> フィードバック -> インプット -> ...のサイクルを回すことに尽きる。ただし、このサイクルはアウトプット駆動であることを念頭に置く必要がある。

例えば、目的もなく勉強会に行って新しい技術を知って帰宅してから「これを実装してみよう!」と思っても、うまくいかないことが多々ある。そのため、何をアウトプットするのか決めてからインプットするのが原則である。

どんなアウトプットを行うか

学習方法と平均学習定着率の関係は、アメリカ国立訓練研究所の研究によると、ラーニングピラミッドという図で表現できる。

ラーニングピラミッド(図は省略)

  • Lecture(講義)=>(5%)
  • Reading(読書)=>(10%)
  • Audio-visual(視聴覚)=>(20%)
  • Demonstration(実演を見る)=>(30%)
  • Discussion(議論をする)=>(50%)
  • Practice (by) doing(自ら体験する)=>(75%)
  • Teach others(他人に教える)=>(90%)

上記から分かるように、Discussion以下の能動的にアウトプットをする学習方法(Active Learning)を採ることで学習の定着率が高まる。アウトプット手段は「人に伝えること」を意識すべきである。

どのようにインプットを行うか

AWSには無料で多量の学習リソースがあるため、目的に合わせて取捨選択する。

毎日、小さくインプットをする

  • What's New with AWS(AWS の最新情報)

https://aws.amazon.com/jp/new/
1年間の更新をまとめて学習すると膨大すぎるが、毎日積み重ねていけば辛くない

  • AWSブログ(ほぼ毎日更新)

https://aws.amazon.com/jp/blogs/news/
週間AWSなど、有益な情報多数。

  • Youtube - Amazon Web Services Japan 公式

https://www.youtube.com/user/AmazonWebServicesJP/
公式チャンネルをフォローするだけで情報が入ってくる。AWS Service Update等おすすめ。

  • 情報収集のTIPS

RSSをフォローすることで自動収集できる上、インプットの習慣化ができる。

まとめて、ぎっしりインプット

  • AWS re:Invent
  • AWS Summit
  • AWS Innovate Online Conference

いずれも大型カンファレンス。Innovateはオンライン。

  • AWSクラウドサービス活用資料集

https://aws.amazon.com/jp/aws-jp-introduction/

  • JAWS-UG

https://jaws-ug.jp/
AWSが提供するクラウドコンピューティングを利用する人々のコミュニティ。定期的にイベント開催。

ピンポイントでインプット

  • AWS Answers

https://aws.amazon.com/jp/answers/
AWSソリューションアーキテクトが開発したドキュメントやソリューションのリポジトリ。

  • AWSユースケース

https://aws.amazon.com/jp/getting-started/use-cases/
チュートリアルやトレーニングが多数。手を動かして覚えるのが大事。

  • AWS Samples

https://github.com/aws-samples
発展的なハンズオンで現場で使えるものが多い。スピーカーの冨田さんは、最近はコンテナを使ったシステムCI/CDについてここで調べたとのこと。

  • よくある質問、ナレッジセンター

https://aws.amazon.com/jp/faqs/
https://aws.amazon.com/jp/premiumsupport/knowledge-center/
ナレッジセンターは実際のハウツーまで書いている。

フィードバック

情報は発信する人に集まり、良い循環が生まれる。

最短で体系的にラーニングしたい場合

(冒頭で有償は現実的ではないと言ったものの)AWS 冨田さんのトレーニングを受けに来てください!とのこと。


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Written by capytan ソフトウェアエンジニアです。技術のことや日々のことを書きます。 @capytan_el34