AWS認定クラウドプラクティショナーに合格した

September 06, 2019

8月31日(土)にAWS認定クラウドプラクティショナーに合格したので受験を振り返ります。

TL;DR

  • 試験会場で身分証が2つ必要になることがあるので用意を忘れないこと
  • AWSが提供しているサービスの総合カタログのような試験で、概要を知っていれば受かる
  • WordPress環境を構築する程度でもいいので実際に触っておく方が良い
  • 試験問題の翻訳の癖が強いため、問題文と選択肢は英語のものを読んだ方が楽なものもある
  • 「AWS認定資格試験テキスト AWS認定 クラウドプラクティショナー」読んどけ

AWS認定クラウドプラクティショナーとは

オフィシャルサイト参照。
AWS 認定クラウドプラクティショナー | AWS

受験した経緯

  • 脳内にAWSの項目立てを作りたかった

「資格は業務の役には立たない」といった言説もありますが、項目立てが脳内に記憶される点は資格取得のメリットだと思います。業務で行った内容も脳内で整理しやすくなるので、学習初期段階においては資格取得は有効と考えています。その意味でクラウドプラクティショナーは目的に合致しており受けてよかったです。

  • 会社の支援

マネージャーに受験意向を伝えたところ「業務で使うし会社で受験費用出せる」とのことだったのですが、流れで「資格取得支援制度」が爆誕していました。制度を使い倒そうという下心もありました。

利用した教材

Amazon Web Services 基礎からのネットワーク&サーバー構築 改訂版

Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/B06Y5ZSYY4/

前職ではオンプレミスのサーバーや通信機器を扱っていたため、転職のためにAWSを触ってみよう、ということで買った1冊。ひととおり触るとWordPress環境を構築できるので、取っ掛かりとしては役に立ちました。
L2, L3のネットワーク機器を扱っていた経験があるため読み飛ばしましたが、ネットワーク関連の解説が手厚く書いてあったように思うのでインフラ初心者は読んでみるといいかもしれません。
しかし、RDSを使っていない(EC2上にDBを構築する)点が無料利用枠の観点でツラく、後発の「AWSをはじめよう」の方が幅広いサービスを紹介している書籍のため、インフラの基本的な知識がある人はスキップして良いと思います。

AWSをはじめよう ~AWSによる環境構築を1から10まで~ はじめようシリーズ

Booth: https://booth.pm/ja/items/1032590
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/B07K1FP44W/

技術書典で売れまくったラスボス的同人誌。EC2+RDSを使用したWordPress環境を題材にインフラ構築を進めていきます。
私はこの書籍で作ったブログの前身をSSL対応させるところまでやったことがAWSの概括的な理解に繋がりました。
また、姉妹書のDNSをはじめようも合わせて読むと、Route53で独自ドメインを使ってWordPressをホスティングするところまでできます。DNS本もオススメです。

AWS認定資格試験テキスト AWS認定 クラウドプラクティショナー

Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4797397403/

トレノケート株式会社の方が著者の2019年発売の試験対策本です。試験の2週間前くらい前から通勤中に読み進めて、章末問題は解けるようにしました。
「重要ポイント」というまとめが挿入されており、直前に見直しやすい構成も良かったです。目次を見て「どのサービスも概要を他人に説明できそう」と感じられる程度に読み込めれば多分合格できます。 簡潔に試験に出るポイントがまとまっており、AWSにはじめて触れる人が「AWSとは何ぞや?」という事を知る用途にも適していると思います。オススメ。

公式の模擬試験

試験2日前にやりました。aws.trainingで提供されている模擬試験です。本番の試験よりかなり簡単で、上記のテキストを隅々まで読んでいれば満点か近いスコアになるかと思います。逆に言うと、かなり簡単なので公式の模擬試験で正答率が70%を切るようであれば試験準備が足りていない可能性が高いです。

試験当日の注意点

インフラエンジニア時代にCiscoの試験等よく受けていて慣れていたので、ピアソンVUEのテストセンターで受験しました。ブログで書かれているのを見かけた「PCのカメラで見られていて、手を口元に持っていくと怒られる」といったことはありませんでした。
また、僕が受験したときは身分証2点の提示を求められたので忘れないように注意してください。

試験の振り返り

スコアは900/1000(合格点: 700)でした。結果だけ見れば余裕をもって合格できているのですが、問題文・選択肢の翻訳に癖があり回答にかなり不安がありました。試験中は画面のEnglishボタンをクリックすると英語の問題文と選択肢が表示されるため、翻訳に翻弄されそうなときは原文を読んだ方が確信を持って回答できます。(Cisco資格の問題文よりヤバいような・・・)

また、試験直前に転居で忙殺されて自宅学習時間がまったく取れない中での受験で正直辛かったです。余裕がないことが分かっていながらも、試験直前になって腰を据えてテキストを読み始める等、計画性のなさが目立ったように思います。

そんな中でしたが、トレノケートさんの書籍がよくまとまっていたので本当に助けられました。テキストを隅々まで読めば知らないことはほぼ無くなるはずです。

次の目標

次のAWS認定はソリューションアーキテクトアソシエイトを受験予定ですが、直近ではRuby SilverとGoldをまとめて一気に取得しようと目論んでいます。次は余裕をもってテキストを読み始めたいです。

AWS全般の自学についての記事

下記ブログエントリでAWS Summitで発表されていた独学方法に関するミニセッションをまとめているので、もしよければこちらも参考にしてみてください。  

【AWS Summit 2019】ミニセッション「AWSエンジニアのための学習方法」まとめ


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Written by capytan ソフトウェアエンジニアです。技術のことや日々のことを書きます。 @capytan_el34