とあるインフラエンジニアの転職後記

March 25, 2019

転職をして新しい職場にも慣れてきました。今回の転職について振り返りを兼ねてまとめます。

低賃金・低スキルな案件の焼畑農業を行う前職に塩漬けされ、不満と不安に溺れていましたが、転職活動によって多くのものを得ることができました。

書ききれていませんが、一歩動くと現状が変わるということを、同じ境遇の人に伝えられればと思っています。

前職の話や転職活動中については、入社前に書いた下記エントリが詳しいです。

とあるインフラエンジニアの転職活動 https://blog.capytan.net/entry/2019/01/31/my-first-changing-jobs-1

TL;DR

  • 2ヶ月前に転職したインフラエンジニアの筆者(capytan)の転職後記(ポエム)
  • 黒めの人売企業のネットワークエンジニアから事業会社のソフトウェアエンジニアになり、キャリアの見通しを持つことや快適な職場が得られた。
  • チャレンジングな環境に身を置いて日々楽しく問題解決をやれているので、今後もやっていきたい。

スキル面

問題解決をする仕事自体は楽しく思えていたものの、低単価な案件にスキルが身につかないまま塩漬けされていたことを不安に思い転職しました。

そのため、「興味がある技術で仕事ができるか」「エンジニアとして継続的に成長できるか」が肝でした。

結果としては転職して大正解で、日々チャレンジングな問題解決のお仕事をやれています。

スキルセット

前職では各種ネットワーク機器やサーバー(RHEL)周りを触っていましたが、現職ではRuby on Railsで構築されたシステムを触っています。 周囲にVue.jsを書いている方もいるので、Vue.jsのタスクが発生したときに挙手できるように早めにキャッチアップする必要があります。

自身のスキルが通用しているか

「何とかタスクをこなせている」という状況です。一応、前職のネットワークの知識を活かして業務改善もできているので、腐らずにネットワークの勉強をしていてよかったです。

ただ、通用している or いないという問いには「通用していない」と回答するのが正直なところです、モノによってはお手上げなタスクも存在しており、前職時代に忙殺されて学習ができていない部分を今必死に埋めている状況です。加えて、業務知識がないと話にならない部分もあり、既存の業務やシステムについても把握に努めています。

「自分がマイナス戦力なのではないか」という不安を覚えることは多々ありますが、チャレンジを応援してくれる風土に身を置けているので、会社に還元していけるようにやっていきたいです。

参考情報

通っていたわけではありませんが、フィヨルドブートキャンプを運営されているkomagataさんの下記ブログエントリに書かれているレベル感を転職活動中は指針にしていました。

Rails エンジニアとして就職できるレベルとは - komagata のブログ http://docs.komagata.org/5494

PC 周りの変化

隣に座っている方がゲーミングノートにLinuxを入れて開発をしている程度には、PC環境は好きにできます。私のマシンはBYODで私物のMacBook Proです。

ディスプレイについては17インチのスクエアディスプレイからWQHDの32インチモニターに変わりました。

椅子は一般的なオフィスチェアからアーロンチェアに変わりました。総じて環境はよくなりました。

働き方の変化

結果を出している事が大前提なのですが、勤怠が恐ろしく緩くなりました。「良い大人なんだから自分のことは自分で管理しよう」という空気で、良い意味で大人として自立している印象です。

前職ではリモート勤務は存在しませんでしたが、休日に「○○ という障害が起きててアドバイスほしいんだけど……」という電話から始まる「リモート障害対応」は何度かありました。

担当プロジェクトの業務を進める中、エンドユーザーからの電話対応(基本トラブルのため、温度感高め)も行っていて脳ミソが混乱する毎日だったので、電話機が消えたのは有り難いです。クレームの電話対応を続けていて慣れはしましたが、技術的な事を考えているときに電話がないと思考が途切れずに済みます。

給与

上がりました(前職比)。前職が低すぎて必ず給与が上がる事は目に見えていたので、「よかったー」ぐらいの感覚です。公共料金の引き落としに怯えずに済んでいます。

また、前職に染まっていて想定していなかった嬉しいポイントですが、給与が当月中に支給されます。

前職は業務に必要な書籍であっても自腹でしたが、現職は技術書購入制度があります。泣けます。

その他

現職は社内の情報の多くが公開されています。アクセスしようと思えば、デリケートな情報以外はアクセスできると思います。

前職では、客先常駐している社員に自社の情報があまり届きませんでした。IRを見て社内事情を把握していました。常駐者の中にはマネージャークラスの名前を知らない人がいる状況でした。1

定期的に経済アナリストの文章をコピペした怪文書が全社員に送られてきていることに気付いたとき、失望とも言えないような残念な気持ちになってしまいました……

最後に

さまざまな方のお力添えで満足のいく転職をすることができました。ありがとうございました。 日々の問題解決をより楽しく、より困難な問題を解決していきたいと思います。

また、結果的に似た構図になっていますが、客先常駐 VS 事業会社 という主語が大きすぎる二項対立を過度に一般化して吹聴する意図はありません。黒い会社は黒い、ただそれだけの話だと思っています。


  1. 正直に白状すると、半年おきに所属部署・課の名前がコロコロ変わるので、退職時には自分の所属が何なのか全く分かりませんでした。覚えている意味すらなかったという状況もありますが。

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Written by capytan ソフトウェアエンジニアです。技術のことや日々のことを書きます。 @capytan_el34